ルーチンワークのトラップ
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これまで、仕事のルーチン化は、
推進すべきことと考えていました。
しかし、2021年4月に製造部門に異動して、
ルーチン化された仕事を多くすることによって
仕事のルーチン化にも弊害があることを、
感じるようになりました。
今日は、ルーチン化のトラップに関する話です。
ルーチンワークのメリット
製造業の場合、
要求される品質の製品を効率よく生産するために
作業手順が決められ、
判断する基準が決められ、
使用する道具や記録書が決められ、
とにかくマニュアル化するようにしています。
これは、そこで働く人にとっても
負担の軽減になるメリットがあります。
例えば、手順が決まっているので、
次何をするか迷う必要がなく、
今の作業に集中できます。
また製造記録書を作成する際も、
記録する項目が決まっているので、
決められた項目の結果を記録するだけでよく、
漏れなく簡単に製造記録書を作成できます。
このように製造業では(他の仕事でも同じですが。)
ルーチンワーク化が推進されています。
ルーチンワークをやって感じたこと
私の場合、以下の代表的なルーチンワークがあります。
- 製造指図の発行
- 製造記録書の確認・承認
異動して1か月間は、
やらなければならないことに追われる日々でしたが、
1か月を過ぎたころから、
すこしずつ仕事のペースを掴んできました。
これは、ルーチン化された仕事だから、
早い段階で仕事になれてきたんだと言えます。
そして、仕事のペースが分かってきて、
次から次へとやってくる書類をさばけるようになると、
- 無駄なく動いて効率よく仕事ができている感覚
- 充実感、達成感、満足感
を感じました。
一見これらの感覚は、悪いものではありません。
でも、これが続くと「向上心が無くなってしまうのでは。」
と思います。
これは、ルーチンワークのトラップですね。
「淡々と与えられた仕事を確実に処理する」ことは、
とても重要なことですが、
管理職であれば、それだけでは物足りないですよね。
対策
ルーチンワークのトラップに引っかからないために、
私が心掛けていること(対策)をご紹介します。
「1日に30分でもいいので、
毎日ルーチンワーク以外のことに時間を割く」
ということです。
何に時間を割くかといえば、
仕事上の「ありたい姿」や「自己目標」を設定し、
それに近づくためにしなければならないことを列挙し、
それらをするための時間です。
例えば、やることリストに
それらを書き記しておいて、毎朝
「今日これだけはやる!」というものを
決めておくのもよいかもしれません。
皆さんの仕事にもルーチンワークはたくさんあると思います。
そのトラップにはまっていないか
一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
日本の管理職が、「明るい未来」を作る!
前向き人間の創出!
今日はこのへんで。